OWNER’S REVIEW vol.17
こだわりが交差する住まい
新宿界隈を中心に、新しいお住まい探しを進められていたO様。新宿の某有名百貨店でのショッピングが大好きなO様は、新宿へのアクセス性の良いデュフレ渋谷本町を候補のひとつとして視野に入れていたそうです。無類のファッション好きでもあるO様の物件選びの要は、ウォークインクローゼット。一室をまるごとウォークインクローゼットに変更したいというご希望を叶えるために何社も掛け合った中で、ようやく条件がマッチしたのがデュフレ渋谷本町だったそうです。「他社に設計変更の話を持ち掛けてみるとどうしても制限が多く、頭の中でははっきりとイメージが浮かんでいても、それが叶えられる住まいに中々出会えませんでした。そんな中最後まで悩みにつき合ってくれたのがサジェストさんでした。持ち込んだ希望や提案に対して、具体的なアドバイスまでして下さったのでとても心強かったです。」とO様。弊社のインテリア担当に家具の相談もされたそうで、「当初欲しいと思っていたブランド家具があったのですが、提案してみたら“O様には合いませんよ!”とはっきりと言われてしまいました(笑)。ただ、そのあと一緒にカタログを眺めていくうちに“確かにこれは自分らしくないな”と思わず納得してしまって、人柄や雰囲気まで捉えた上でご提案してくれたことが嬉しかったです。」と仰ってくださいました。その担当が代案で提案した家具は、今ではお気に入りのアイテムになっているそうです。
- 物件名
- :デュフレ渋谷本町
- 所在地
- :東京都渋谷区本町
- 種別
- :新築マンション
- 面積
- :67.75m²
- 間取り
- :2LDK+S
- 家族構成
- :単身
お気に入りのスポットから得たインスピレーションを、自身の暮らしに
冒頭で触れたように、某百貨店でのショッピングが大好きなO様。なぜその百貨店のファンに?と問いかけたところ、小さいころから馴染みのある場所であった事や、O様自身のライフスタイルに対するこだわりが強く関わっている様子でした。フレックス制の職場で働くO様は、週末に限らず、仕事が早く終わった平日にもその百貨店へと足を運びます。ライフスタイル全般にわたる豊富な品揃えだけでなく食材の取り寄せなど、群を抜いた使いやすさに寄せる信頼は勿論のこと、その感度の高さにインスピレーションを受けているそうです。トレンドをぎゅっと凝縮させたかのような華やかなスポットは、料理や旅行、映画鑑賞など多彩な趣味を持つO様にとってのひとつのルーツになっているのかもしれません。“普通でない”、独創性のあるアイテムを好むO様。デュフレ渋谷本町の間取の特徴であるコンサバトリースペースも住まい探しの決め手となったそうで、「フローリング敷だけの部屋に比べて、格段に空間が明るくなる。飾った観葉植物も作用して、すごく気持ちいい空間になっています」と仰ってくださいました。また、ウォークインクローゼットの増設を中心に、ベッドルーム壁面への小窓の取り付け、キッチンタイル施工、パントリーの設置…と間取りにとらわれない空間づくりによって生まれた唯一無二の住空間の端々からは、O様が長年培ってきた細やかなセンスが感じられました。
メインスペースを中心に、きめ細やかな微調整を重ねた空間配置
ウォークインクローゼットは思い切ってベッドルーム1室分を使用。動線と広さを重視し、スライドウォールの取り付けられた居室を撤去することでリビングスペースの開放感を確保しました。また、料理が趣味のO様からのご希望によりストレージをパントリー仕様に変更。寝室収納を縮小し、奥行きを出すことでO様のスタイルに合わせた収納量を実現しています。間取りの変更に伴い、改修した痕跡が目立ってしまうキッチンまわりとコンサバトリータイルについては担当者からの提案をもとに設置位置の微調整を。リビングスペースの拡張分に合わせてコンサバトリータイルの敷設面積を延長し、空間全体の一体感がより一層強まりました。
室内小窓のある寝室
大型ウォークインクローゼット
W.I.Cの室内小窓
キッチン床タイル
空間は最小限に、欲しい要素は大胆に。
収納の細かな場所までイメージし、事前にイラストでイメージを描き起こしてくる程住まいづくりに余念のなかったO様。そんな中、O様が特に気に入ったのが壁付の小窓。
「打ち合わせの際にいくつか施工事例写真を見せて貰ったのですが、室内の壁に空いた小窓がとても魅力的で(参考事例:ソルフィエスタつきみ野)。当初の予定にはなかったのですが、一目見た瞬間に絶対にやろうと決めました。」
結果、小窓はベッドルームとウォークインクローゼット壁面の2か所に施工。間取りを広くした分採光と通気性が欠かせなくなったウォークインクローゼットにも良い効果をもたらしました。
スライド扉を取り払うことで開けたリビングスペースをより一体的に見せる為に、コンサバトリータイルの敷設面積も拡張。コンパクトながらも、必要・不必要を的確に差し引きすることで、密度の高い空間設計となりました。
壁の木質パネルが映えるダイニングスペースと室内小窓
大容量の大型パントリー
無償セレクトのキッチン壁面タイル
こだわって集めているという和食器
キッチンから広がるライフスタイル
O様に深く根付くルーツとしてもう一つ挙げられるのが料理。ご両親の影響で幼いころから料理に触れていたこともあり、ジャンルは和洋中を問わず、クロワッサンなどのパン作りも得意としているそうです。そのため、設計変更で増設したパントリーには製菓材料や調理道具を大量にストック。また、調理中の扱いやすさを重視し、レンジフードの一角にひとまとめにされた調味料スペースからはO様の熟練したスキルが窺えます。「外食先で気に入った料理を再現してみたり、友人を招いたホームパーティーを開催したりすることが多いですね。最近では器にもこだわっていて、和食器と豆皿の収集に凝っています」とO様。O様にとって、キッチンは暮らしの大半を占める重要な空間になっているようです。
キッチンカウンター色変更と
壁面木質パネル
シンプルな設えが美しい
寝室
無償セレクトの壁面タイル
担当者の一言で、さらに価値のある住まいに
衣・食・住全てにおいて多彩な趣味とルーツをお持ちのO様。カスタムオーダーシステムを使った空間のカスタマイズについても打ち合わせ当初から明確なイメージが決まっていたそうで、特に珪藻土壁面のカラーはモスグリーンで即決。スタイルセレクトでは「DEEP」を選択し、ダークトーンに統一されたカラースキームをベースとした空間づくりが進みました。「理想通りのイメージに仕上がりましたが、実は当初考えていた内容から変わっている部分も多いです。例えばキッチンの腰壁に貼られたヘリンボーンは元々床面に施工する予定でした。それまでヘリンボーンは床に敷くものだと思っていたので、カスタムオーダー担当の方に腰壁への施工を提案されたときは目から鱗でしたね。床に敷いてしまうとインパクトが強くなってしまうけど、腰壁であれば程よいアクセントになりますよと事例を交えながら説明して下さり、今では腰壁にして正解だったなと感じています。」とO様。他にもキッチンカウンターの色や幅も担当者との打ち合わせを経て変更されたそうで、中には全体のバランスを考慮して苦渋の想いで没にした案もあるそうです。最後の最後まで頭を悩ませた結果仕上がりにはとても満足しているそうで、「服が好き、料理が好き、それらを最大限実現できる住まいになったと思います。特にウォークインクローゼットは理想通りに仕上がったことが嬉しくて、所狭しと洋服を詰め込んでいます。あればあるだけ詰め込みたくなってしまうので、際限がなくなってしまう事が唯一のデメリットですね(笑)」と、終始にこやかに語っている姿が印象的でした。
Color Select
- リビング珪藻土壁
N277 フラット仕上げ - キッチン壁タイル
グリーンボーダー - 洗面化粧台 壁タイル
縦ボーダーブラック
Spec Select
- 洗面床タイル
- トイレ床タイル
- キッチン床タイル
- タンクレストイレ&手洗いカウンター
- 洗濯機上吊戸棚
- ステンレスレンジフード
- ダクトレール

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- ・写真1:マンゴー材のレトロで滑らかな質感が味わい深いセンターテーブルは、O様の好みに合わせて提案されたアイテム。
- ・写真2:コーティングされた麻紐が美しい球状を象るペンダントライト。優しく滲むような明かりが、空間を上品に魅せる。
- ・写真3:Craig GarciaのアートはO様お気に入りのアイテム。
- ・写真4:イタリアのインポート生地を使用したファブリックは、美しくなめらかな光沢を持つ素材感。O様の細やかなセンスが光る。
- ・写真5:和食器に凝っているO様こだわりのコレクション。
- ・写真6:箸置きや豆皿など、食器棚には旅先や店舗で出会ったお気に入りの品々が揃う。
室内小窓のディテール
間仕切り壁に設置するレトロデザインな室内サッシについては、O様からのリクエストがイメージ豊かにありました。細身のデザインで、大正から昭和初期までよく使用されたレトロ感あるスチールサッシは、空間のアクセントに最適で、はめ込んだガラスで光を通したり、透ける事により開放感を演出します。スチールサッシは完全な既製品が限られており、数種類の鋼材を溶接等で組みわせたオリジナルデザインの施工が一般的ですが、非常にコストが嵩みます。サジェストではこのスチールサッシを、コストを抑えて木製で再現する事も可能です。特に仕上げ塗料はスチールに塗られたような、ムラ感と金属感を併せ持つドイツ製の特殊な塗装をおすすめしています。
『デュフレ渋谷本町』
LIFE BEAT
ここで、生き方の速度は自在になる。
京王新線「初台」駅から新宿へ1駅2分、渋谷もわずか7分というアクセス性と利便性を持ちながら、温かく賑わいに溢れた商店街や大型公園などの暮らしやすい環境が身近に揃う街・「初台」「幡ヶ谷」エリアに本物件は誕生しました。艶のあるブラックタイルやコンクリートの打放しをはじめとした多種多様なマテリアル、そしてデザイン性に優れたサッシ「R’s」を取り入れた大きな開口面などが都心にふさわしいスタイリッシュな印象を創出し立体感とリズム感のあるファサードを実現しています。
また、リビングの窓際にガラスに面したテラスのような空間『コンサバトリー』を導入することで、「+α」の空間提案を行っています。
インテリアにはファッションを選ぶような自由さで空間を自分好みにセレクトできる「カスタムオーダーシステム」を採用し、住まう人のライフスタイルを叶える空間づくりを行いました。
2017年竣工
